当時のタバコ屋(『たばこ屋さん繁盛記』飯田 鋭三 (著)より抜粋)
かつての日本の高度成長期に
タバコの売り上げを支えた街角のタバコ店には、
看板娘がいた。
昭和40年代。
ハイライトが1番人気で、
20本入り70エンの時代だ。
女性の社会進出がまだ進んでいない頃で、
接客は、着物を着て行っていた方もいた。
タバコは、もっぱらコンビニで買う私としても、
当時のように、「今日も頑張ってくださいね」なんて、
接客されたら、嫌でも同じタバコ店で買う。
「タバコ屋の接客は、素晴らしい」なんて、
今の世の中だったら、あり得ないだろう。
でも、当時はお得意さんを増やすため、如何に良い接客を
するかを競っていたのである。
それには、世間話をするとか、飴をあげるとか、優しい言葉をかけるとか、
自慢の娘をお店に出すとかしていたのである。
さあ、今のタバコ屋と比べてみよう。
無愛想なオジサン、面倒くさそうに奥から出てくるオバサン。
「接客」という言葉さえ、この世に存在するのかという感じだ。
これを否定はしないが、看板娘の方がイイ。
タバコ販売と若い女性に接点のない現在だが、
面白い兆しがあった。
喫煙者専用カフェ、「カフェ・トバコ」(銀座、新橋)が、
2009年にオープンし、そのアルバイト募集をかけたところ、
その趣旨に賛同し、若い女性の応募がたくさんあったというのだ。
現在も「カフェ・トバコ」は、若い女性が接客(販売)を行う。
新橋の「カフェ・トバコ」
「趣旨に賛同」というのが、ちょっと嬉しいというか・・・
わかります??
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