〜あれから40年〜 by 綾小路きみまろ

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当時のタバコ屋(『たばこ屋さん繁盛記』飯田 鋭三 (著)より抜粋)

 

かつての日本の高度成長期に

タバコの売り上げを支えた街角のタバコ店には、

看板娘がいた。

 

 

昭和40年代。

ハイライトが1番人気で、

20本入り70エンの時代だ。

 

女性の社会進出がまだ進んでいない頃で、

接客は、着物を着て行っていた方もいた。

 

タバコは、もっぱらコンビニで買う私としても、

当時のように、「今日も頑張ってくださいね」なんて、

接客されたら、嫌でも同じタバコ店で買う。

 

「タバコ屋の接客は、素晴らしい」なんて、

今の世の中だったら、あり得ないだろう。

 

でも、当時はお得意さんを増やすため、如何に良い接客を

するかを競っていたのである。

それには、世間話をするとか、飴をあげるとか、優しい言葉をかけるとか、

自慢の娘をお店に出すとかしていたのである。

 

さあ、今のタバコ屋と比べてみよう。

無愛想なオジサン、面倒くさそうに奥から出てくるオバサン。

「接客」という言葉さえ、この世に存在するのかという感じだ。

 

これを否定はしないが、看板娘の方がイイ。

 

タバコ販売と若い女性に接点のない現在だが、

面白い兆しがあった。

喫煙者専用カフェ、「カフェ・トバコ」(銀座、新橋)が、

2009年にオープンし、そのアルバイト募集をかけたところ、

その趣旨に賛同し、若い女性の応募がたくさんあったというのだ。

現在も「カフェ・トバコ」は、若い女性が接客(販売)を行う。

 

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新橋の「カフェ・トバコ」

 

「趣旨に賛同」というのが、ちょっと嬉しいというか・・・

わかります??

 

 

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