今年、76歳になる私の先生にタバコの思い出について
伺ってみた。タバコを吸わない先生だが、タバコの思い出でいっぱいのようだ。
先生は、タバコ畑で幼少期にお小遣い稼ぎをしていた。
乾燥させたタバコの葉を紙に巻く仕事だ。
「手がヤニの匂いで大変だった。
仕事で自分で作ったタバコは吸えないが、余った葉を
辞書の紙で巻いて吸ったらすごくまずかった。」
※辞書の紙が、一番でタバコを巻くのに適していたらしい・・・
「昔は、タバコの匂いが嫌いでね、
でも、葉巻の匂いは好きだったな。」
「戦時中は、タバコが配給制で、ご夫人が揉め合っていて、
それはそれは醜かった。」
「少年時代は、パイプで吸う事は、一流の証で、
マッカーサーに憧れ、俺もパイプで吹かすのが夢だった。」
「空港からマッカーサーがコーンパイプをくわえて出てくるんだよ。
それが格好良かったね。」
昔からタバコを吸わない先生。
しかし、タバコの思い出を楽しく語る。
戦後の貧しい時代は、「モク拾い」ということをしていた人も多かったという。
「モク拾い」とは、タバコの吸い殻を拾い、中の葉っぱを取り出してかき集め、
巻き直して販売するということ。
貧しく辛く厳しい時代を、楽しく語れる" 今 "は、素晴らしい。
タバコもその時代の断片を彩ったのだ。
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