木の下で、木と共に煙草を吸う

木って不思議だ。

あのフォルムといい、

ただただ、上に伸びる感じといい。

当たり前の存在すぎて、その魅力を見失いがちだ。

 

木には、いろんな謂れ(いわれ)がある。

木を含め、植物に話しかけると植物が良く成長するいうのも、

その一つだ。

 

そんなありえない話が、この本を読むと納得させられる。

 


『樹木たちはこう語る』
ドロシー マクレーン (著)

 

この本は、木が人間の声を聞くばかりか、

人間に話しかけるという。

著者が聞いた木の声を、木ごとに書き綴っている。

 

「木が語りける?ウソだ!」

な〜んて、俺も思っていた。

興味なんてありもしない。

 

だが、ある林業者に出会って、

そして、木工デザイナーに出会って、

考えが変わった。

なんと、木が語りかけることを二人とも信じていたのだ。

そんなこんなで、「木が語る」ことに、マイブームが訪れた。

 

この本は、木の語ったことを、そのまま書いている。

著者の視点が交わらないのが良い。

 

何気ない木だけど、

俺たちは、木がないと生きていけない。

だから、木が話せるならば、木と声を聞いて

一緒に伸びることを考えなければいけない。

この地球上で。


この本を読むと、無性に

木の下で、木と一緒にタバコを吸いたくなる。

木に寄り添いたくなるのだ。

 

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