一昨年の話だが、アメリカのロスに行った。
そのとき、ライブハウスに深夜、行ったのだが、
会場内は禁煙。外に設置された喫煙所に向かった。
旅慣れはしてたが、アメリカのライブハウスは、初めてだったので、
少し怖かった。ライブは、自分の好きなPUNKやレゲエのイベントだ。
犯罪の匂いはしないこともない。
まして、日本人の若造。あい きゃんと すぴーく いんぐりっしゅ
おっかなびっくりで喫煙所に行くと、思ったより大勢の人が、
ギュウギュウ詰めで、賑わう。みんな、思い思いにタバコと会話を楽しんでいた。
そこで、タバコに火をつけると少し孤独も和らいだ。
少し経つと、隣のアメリカ人が話しかけてきた、
どうやら、タバコを1本売ってくれとのことだ。
一瞬、ドキッとしたが・・・
なんとなく分かって、
「お金なんかいらない」と1本差し出すと、
とても喜んでいた。「Thank You!」
その瞬間、全ての緊張が解け、
知らない土地で、その仲間に入れてもらった気がした。
タバコを人にあげるという行為は、
見ず知らず人と繋がる恐ろしい程の効力と魔力がある。
相手の吸いたい気持ちも分かるし、
持ってないときは、国籍、身分、人種も関係なく、
「1本くれ!」と、もらいたい気持ちも分かる。
チョコレートでは、これはできない。
オバチャンの飴玉も近いが、全然、効力が違う。
この効力を使えば、戦争もなくなりそうだ。
敵の軍隊からタバコをもらえば、
少しは、分かり合った気になれるのではないか。
相手の痛みはきっと分かるだろう。そして、悲しみも・・・
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